カテゴリー「管理人近況」の14件の記事

管理人近況

 約8か月ぶりの更新となりました。

 この4月をもって,日弁連公設事務所・法律相談センターの事務局長を退任してからは,公設事務所や法律相談センター,独立開業支援の情報に接することも少なくなりました。輪島や角田の公設事務所の引継式には出席しましたが,最近はfacebookやwtitterの方が主流のようで,ブログの地位が低下したこともあって,更新が滞ってしまいました。

 他方で,この6月から法テラス本部の業務支援室の副室長に就任し,スタッフ弁護士の方々の支援に携わるとともに,東日本大震災による被災者のための派遣相談や原子力損害賠償の説明会等が忙しくなりました。私自身も福島に10回,岩手に1回入りました。

 また,今年は二弁の裁判員裁判の委員会,東京三会の裁判員裁判の協議会の座長を務めることになり,私自身も現在4件の裁判員裁判の第一審,2件の控訴審,1件の上告審を抱えています。これも,かなりの負担です。そういうこともあって,軸足が「震災」と「裁判員」の二本柱にシフトしています。

 来年は私にとっても弁護士10年目の年でありますので,これまでの活動に一区切りをつけて,あたらしいステージに足を踏み出したいと考えています。

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管理人近況

 震災から1か月と2週間が経ちました。この間,福島県弁護士会からの要請を受けて,郡山やいわきの避難所での相談を行って来ました。

 郡山のビッグパレットには,冨岡町と川内村の役場本部が置かれており,1000人以上の住民がいまも生活しておられます。毎日,東京から4名の弁護士を派遣することになっています。私は,その責任者をしています。来週からボランティアセンターが立ち上がると伺っていますので,法律相談だけでなく,被災者の方が抱える問題を支援する態勢が組めるように更なる充実を図りたいと考えています。

 また,いわきの避難所は,ビッグパレットと比べると小規模なところが多いです。小学校や体育館などに集められています。自宅が近いので,昼間は仕事に出たり,自宅に戻って片付けをしておられる方が多いようです。ビッグパレットと比べると,ボランティアがまだ十分に入っていないように思われました。また,自宅がある方でも,情報が不足していたり,一人暮らしに不安があるため避難所を訪れる方もいらっしゃるようです。

 どちらの避難所でも,住宅ローンの問題,被災者生活再建支援金や義援金の問題,東京電力の賠償問題の相談を多く受けました。とくに東京電力の原子力賠償責任法に基づく賠償の問題については,多くの方が関心を持っています。仮払補償金の申請が始まりましたが,どうして申請を受け付けるまでに1か月以上もかかるのでしょうか。避難指示を出した時点で,被災者が生活に困窮することは分かっていたのですから,もっと迅速に対応できなかったのかと疑問を感じざるを得ません。

 また,そうした被災者支援と並行して,日弁連公設事務所・法律相談センターの事務局長として,全国のひまわり基金法律事務所,法律相談センターや独立開業された弁護士の安否確認の収集や,被災した弁護士に対する支援策の立案作業などを行っています。

 被災者の支援が注目されがちですが,その支援にあたる弁護士にかなり負担がかかっています。「支援者の支援」が必要です。東京から,被災者の支援に出かけたつもりが,かえって地元の弁護士の負担になってしまう,ということがあってはいけません。また,東京から避難所に行ってもせいぜい昼間だけであり,限界があります。やはり,原則は地元の弁護士による継続的なサポートだと思います。また,地元にいるからこそ,他の団体や行政との連携も可能になります。

 今後,日弁連や法テラスとしても,被災地に事務所を作って,弁護士や職員を配置するなど思い切った施策を講じてもらいたいものです。それまでの間は,私も東京からささやかな後方支援をさせていただくつもりです。

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管理人近況 東北関東大震災発生から2週間

 東北関東大震災から,2週間が経ちました。私自身は大きな被災もなく,震災当日に霞ヶ関から自宅まで歩いて帰ったり,いくつかの期日が取り消された程度ですが,4年前まで赴任していた岩手県沿岸部は,見る影もなく変わってしまいました。岩手,宮城,福島の弁護士は全員無事が確認できましたが,福島原発の状況は予断を許しませんし,本当の復興はこれからだと思います。

 インターネットでの情報を見ていると,緊急時には必死で何も考えられなかったのが,少し時間が経って落ち付くと,不安が高まったり,ストレスが高まっているように感じられます。支援者の態勢づくりや,関係機関との連携構築も,関係者の善意にもかかわらず,あまりうまく進んでいないようです。

 まだ震災で感じたことを十分に言葉にすることはできませんが,できることから始めていきたいと思います。

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管理人近況

しばらく更新が滞っておりましたが、ようやく一息つきました。ひさびさの更新です。

今年も残すところ、十日となりました。過去にないほど刑事事件に多く取り組み、裁判員裁判に始まり、上告事件に終わった一年でした。三件の裁判員裁判を通じて、法廷弁護の難しさと面白さ、そして法廷の持つ力を実感しました。また、幸いいくつかの無罪事件の公判を傍聴したり、弁護人から報告を伺う機会を得て、あらためて裁判員の真剣さ、厳しさをかんじました。

来年がどのような年になるか分かりませんが、現状に甘んじることなく、更に高い水準を目指してチャレンジを続けたいと思います。

ありがとうございました。

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管理人近況 宮古島に行って来ました

 昨年にひきつづき,宮古島に行って来ました。実は,岩手県宮古市と,沖縄県宮古島市は姉妹都市なんですね。単に地名が同じというだけでなく,宮古の漁船が難破したときに,多良間島の島民に助けてもらった,という縁があるそうです。

 宮古島に最初に開設された公設事務所は,平良ひまわり基金法律事務所で,市川先生が所長に就任されましたが,市川先生が退任後も宮古島に残られたため,その後に宮古島ひまわり基金法律事務所が開設されました(その後,市川先生は宮古島を離れて,コンビニエンス法律事務所を開設しておられます。ただし,ブログでは,青い珊瑚礁法律事務所でした)。その初代所長が中村さんで,二代目が寺田さんです。

 二人とも海が似合ういい男で,南の島にぴったりですね。寺田さんは事務所でも,かりゆしウェアで働いておられました。寺田さん,がんばってください。応援しています。

(写真は,宮古島の海にしずむ夕陽です。)

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管理人近況 東京に戻って,はや2年

 早いもので,東京に戻ってきてから2年が経とうとしています。弁護士になって6年のうち,3年を東京,3年を宮古で過ごしたことになり,気がつけば東京での生活のほうが長くなりました。1年目は右も左も分からず,地下鉄と私鉄の路線図を覚えるので精一杯でしたが,最近になってようやく,自分でも納得のいく仕事ができるようになってきたように思います。

 さて,近況報告ですが,先日,法学セミナー650号(2009年2月号)に「弁護士事件ファイル 60年前の同時死亡と相続」というコラムを書きました。宮古ひまわりの時代に経験した事件をベースにしていますが,事実関係は大幅に変えてあります。同時死亡の推定規定が新設された昭和37年以前の相続で,共同の危難で死亡したのに戸籍の死亡推定時刻は違っている,という事案です。この問題は,突き詰めると配偶者の代襲相続権が認められていないことに根本的な原因があるように思えます。

 ひまわり・法テラスの関係では,まだ刊行されていませんが,季刊刑事弁護58号(2009年夏号)の「特別企画 被疑者国選弁護と司法支援センター」に「日本司法支援センターの現状と課題」という文章を書きました。昨年の日本刑法学会のワークショップでの報告をベースに,最近の動向を踏まえて,大幅に加筆修正したものです。この特集では,私以外にも,南山大学の岡田悦典先生,神戸学院大学の春日勉先生ほか,法テラスのスタッフ弁護士からの寄稿も予定されています。

 また,今年(2009年),日弁連の創立六十周年を記念して刊行される『日弁連六十年史』のうち,「弁護士過疎・偏在対策」の執筆を担当しました。ひまわり基金は日弁連五十周年記念事業ですから,この10年間はまさに「ひまわり基金」と「ひまわり公設事務所」の歴史であったと言っても過言ではありません。しかし,この間に都市型公設事務所や法テラスなど,さまざまな新しい動きがあり,いまこそ,ひまわり公設事務所の果たすべき役割が問い直されているように思います。

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管理人近況 ケーキとネコ?

 先日,新司法試験の合格発表があり,2000名以上の合格者が出ました。私は日弁連のひまわり,法テラスの担当者として,ジュリナビや司法研修所で説明会を行いましたが,司法研修所は大講堂だけでは入りきらず,中講堂や教室にも中継していました。教室も増設されており,(刑務所ではないですが)過剰収容といった印象でした。

 関弁連(関東弁護士会連合会)の調査では4割が「過疎地で働くことに関心がある」ということでしたが,説明会では,例年に比べておとなしい印象を受けました。ロースクールで横並び意識が強いせいかもしれません。しかし,一部には「ぜひ法テラスに赴任したい」「松本三加さんにあこがれて,この世界に入った」という熱心な方もおり,期待が持てそうです。

 さて,第二東京弁護士会の裁判員裁判推進センターでは,法廷弁護技術に関する英語文献の読書会をやっています。以前は NITA(National Institute for Trial Advocacy) の『MODERN TRIAL ADVOCACY 3rd ed.』を読んでいましたが,最近は「定番」の Tomas A. Mauet の『TRIAL TECHNIQUES 7th ed.』を読んでいます(文献標記が日本流なのは,ご容赦ください)。陪審裁判を前提とするアメリカの法廷弁護技術がそのまま日本で通用するわけではないにせよ,長年の経験と研究に裏打ちされた記述には説得力があります。

 昨日,Mauet の Chapter VII CROSS EXAMINATION を読んでいると,次のような表現が出てきました。原文そのままです(p.254)。

"If you have been successful in obtaining significant admissions, you may well decide to omit any discrediting cross at all. Remember that trials make it difficult to have your cake and cat it too."

 反対尋問の目的には,「証人から有利な情報を引き出すことと,証人の証言を弾劾することの2つがあり,通常は,前者を先に試みるべきである。そして,後者は必ずしも試みる必要がない(有利な情報を引き出すだけで,終わってもよい)」という趣旨の文章なのですが,最後の「cake and cat it too」で,参加者一同???となってしまいました。

 そのうち,これが「have your cake and eat it too」の誤植で,「ケーキを取っておくことと,食べることは同時にはできないのよ」の意味であると分かったのですが,どうして「ケーキとネコ」なんだろう,と混乱してしまいました。英語ではよく使われるイディオムのようですが,ちょっと不親切ですね(みなさんは,すぐ気づきましたか?)。7訂版まで改訂されているですから,きちんと校正をやってもらいたいものですね。

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管理人近況 宮古から宮古島に行ってきました

 6月は,講演続きでした。法テラスや日弁連の公設事務所に赴任予定の弁護士を対象に,自治体との連携等について話をすることが多いです。一昨日は,早稲田大学大学院の北川先生の授業で,自治体の職員を相手に講演をしました。事前に文献を調査したり,資料を読み返したりするので,いつも新たな発見があります。また,ふだん漠然と考えていることを,明確な形にすることは,考えを整理するにはいいい機会です。ただ,講演ばかりでは,出て行くばかりで入ってくるものがないので,消耗感がありますね。

 また,先週末は宮古島に行ってきました。宮古ひまわり基金法律事務所の事務所旅行にOBとして参加しました。宮古市と宮古島市(旧平良市)は,姉妹都市なので,宮古市民として宮古島を訪問しよう,という企画です。宮古島ひまわり基金法律事務所の中村先生にご案内いただき,宮古島のすばらしい自然と食べ物を満喫してきました。シュノーケリングで海の中を除くと,珊瑚や小魚がいっぱいで,いつまで見ていてもあきませんでした。たまには,こういうのもいいですね。

 そうこうしている間に,検察審査会は統廃合されてしまいました。私は検察審査会は裁判員制度と並んで重要な国民の司法参加の制度であり,地域で行った犯罪について地域住民が起訴不起訴や有罪無罪を判断することは,民主主義の根幹にかかわる問題である,と考えています。もちろん,検察審査会や裁判員制度は,それを導入したからと言って誰かが得をするわけではありませんし,むしろ国民ないし地域住民に負担を強いることになります。しかも,それによって得られる効果は目に見えにくいものです。しかし,誰かがその意義を問い直し,制度を活用しなければ,いずれは制度が形だけのものになってしまうでしょうか。

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管理人近況 刑法学会で報告して来ました

 このところ更新が滞っていましたが,ようやく時間がとれました。

 5月3日,4日は二弁の裁判員裁判の研修に参加し,5月5日は秩父三十四箇所のうち,十一番札所までを歩いて回りました。5番札所の食堂の雰囲気がすばらしく,そこで食べた蕎麦の味が忘れられません。札所の雰囲気は四国八十八箇所とよく似ていますが,「人との触れ合い」は,やはり四国にはかなわないようにも感じました。今年中には,歩き終えたいです。

 5月9日には,司法研修所で法テラスの説明をし,5月10日には日弁連のシンポジウム「弁護士のあり方を地域から考える」に出席して来ました(このシンポジウム,以前は「あなたを呼ぶ声が聞こえますか」というサブタイトルが付いていたのですが,いつからなくなったのでしょう)。司法修習生にとって,ひまわり・法テラスが今や一般的な選択肢の一つとして定着していることに隔世の感を感じました。

 5月17日,18日は神戸で開始された刑法学会に出席して,「被疑者国選弁護と司法支援センター」というワークショップで報告しました。オーガナイザーは南山大学の岡田悦典先生で,『被疑者弁護権の研究』では,「弁護人の援助を受ける権利」の制度的保証という観点から,被疑者弁護制度はいかにあるべきか,ということを論じておられます。アメリカでは,適切な弁護を受けられなかった場合には,「弁護人の援助を受ける権利」が侵害されたことを理由として控訴理由になり得るようですが,日本でも裁判員裁判が導入にともなって,争われることが増えるのでしょうね。

 今週末は,奄美ひまわりの引継式です。今週も,全国各地を飛び回っています。 

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管理人近況 雪の紋別から,常夏のハワイへ

 4月11日に紋別ひまわり基金法律事務所の開所式に出席しました。流氷はありませんでしたが,雪が舞っていました。 翌日は,羽田空港を経由して,いわきのスパリゾートハワイアンズ(旧常磐ハワイアンセンター)に行き,東北の公設事務所の方々と懇親を深めました。雪の紋別から常夏のハワイまで,相変わらず全国北から南まで飛び回っています。

 今週は,月曜日に仙台地裁古川支部,明日は福島県の相馬ひまわり基金法律事務所の支援委員会,明後日は日弁連で法廷弁護技術指導者の養成プログラムに参加する予定です。来週は,5月3日,4日に第二東京弁護士会の法廷弁護のプロ養成特訓が予定されており,ゴールデンウィークも研修三昧で終わりそうです。時間があれば,秩父の三十四か所(観音霊場)を歩いて回ってみたいと思っています。

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